Have a wonderful time!

2023.11.17

11月9-10日に東京国際フォーラムで開催されたAPPS(Asia Pacific Prion Symposium)2023に、米国国立衛生研究所Rocky Mountain Laboratories(RML)のDr. Byron Caughey博士を招聘して、その後、札幌にお越しいただき、11月13日に、第一回One Healthリサーチセンター(OHRC)セミナーで講演していただきました。10月1日に設置されたOHRCの記念すべきOHRC第1回目のセミナーでした。

APPS2023ではET君がBest Poster Awardを受賞しました。会長から賞状と副賞を頂いた後に席に戻る途中で、小さくガッツポーズ。おめでとうございます。支援してくれた周囲への感謝も忘れずに。

11月11日に、Byron Caughey博士と一緒に東京から千歳空港に移動後、千歳のインディアン水車で、鮭の遡上の様子を見ました。寒さを忘れて、しばし、遡上しようとする鮭の群れと捕獲の様子を見ていました。その後、今年8月にオープンした道の駅「サーモンパーク千歳」に行きました。道の駅は親子連れで大盛況。流石、道内で住民の平均年齢が低い都市の一つである千歳市、と思いつつ、施設内にあるレストランで昼食を取りました。色々と話して長居をしたためか判りませんが、ウエイトレスさんが、チョコレートで書いたメッセージにアイスチョコを添えて「サービスです」とちょっとしたサプライズ。寒かった初冬の一日、粋な計らいと素敵なメッセージに「ほっこり」した一幕でした。

11月13日に第一回OHRCセミナーを開催しました。思えば、2010年にアジアオセアニア地域の研究者を対象に、Asia Oceania Symposium on Prion Diseases 2010を開催しました。その直前に完成したばかりの獣医学部の新講堂で開催された初めてのイベントでした。このAOSPD2010の翌年から、メンバーを環太平洋地域に拡大してAPPSと名前を変え、今年に至るまで毎年開催されています。2010年にもByron Caughey博士を招聘しましたが、それ以来13年ぶりの来札となりました。

第一回OHRCセミナーでは、Cryo-EMの話、RT-QuICの話など、広範囲にお話頂きました。1999年にByron Caughey博士の研究室から帰国して以降の、彼のラボの研究と自分が行ってきた研究を考えながら、24年の歳月をしみじみと感じる時間でもありました。また、「タンパク質から構成される感染因子」というプリオン仮説が証明されたことをはじめ、当時判っていなかったことが次々に明らかになり、プリオン病の診断技術も革新的な変化がありましたが、それでも、「プリオンが増殖すると何故神経細胞が変性するのか」という根本的な問題は、まだ十分に解明されていないことを共有しました。

セミナー後は、研究室有志一同でWelcome Dinnerを開催し、翌日はウポポイを見学した後、帰路につきました。来年4月にはTH君がインターンシップでRMLに行く予定です。

 

 

Asia Oceania Symposium on Prion Diseases 2010の看板

 

Congratulations, Temka!

 

粋な計らい(サーモンパーク千歳にて)

 

第一回One Healthリサーチセンターセミナーの講演

 

第一回One Healthリサーチセンターセミナー後のWelcome Dinner